【小倉】第3回小倉北区ケアマネジメント・在宅医療介護従事者合同研修会ご報告

日 時:令和6年11月11日(月)19:00~21:00

場 所:保健福祉センター「アシスト21」2階 講堂

今回の研修では「ケアマネジャーと病院・診療所(かかりつけ医)との連携について」~スムーズな医療連携を図るために~をテーマに小倉北区統括支援センター、小倉在宅医療・介護連携支援センターと合同で研修会を開催いたしました。ケアマネジャーと医師をはじめとする医療従事者、地域包括支援センターの方々と医療連携の実際について意見交換を行いました。

第一部 シンポジウム

 Ⅰ「ケアマネジャーの医療連携について」     小倉北区統括支援センター主任介護支援専門員 永松 京子氏

 Ⅱ「ケアマネジャーと医師との連携について」   小倉医師会ケアプランサービスセンター管理者 梶原 優子氏

 Ⅲ「ケアマネジャーと医療ソーシャルワーカーの連携強化を目指して」

                             北九州市立医療センター患者支援センター社会福祉士 高山 由磨氏

 Ⅳ「私が連携において大切にしていること」            土倉内科循環器クリニック院長 土倉 潤一郎氏

医療連携が求められる背景や医療、ケアマネジャーと医療との連携の必要性、患者ニーズを捉えるための連携について学ぶことができました。医療と介護の双方のニーズを有する高齢者を地域で支えていくためには、介護においては「医療」の視点を含めたケアマネジメント、医療においては「生活」に配慮した質の高い医療が重要となります。ケアマネジャーに求められていることは「サービスを利用する利用者の視点に立ってケアマネジメントを実行して行くこと」であり、ケアマネジャーは連携のキーパーソンとしての役割があります。利用者の日常生活の状態を把握している強みを活かしつつ、サービス事業所からあがってきた支援に有効な利用者情報を適宜関わっている多職種へ共有する役割も担っています。

病院の入退院支援には医療ソーシャルワーカーや退院調整看護師の関りがありますが、患者のニーズを正確に捉える上でもケアマネジャーからの在宅生活に関する情報は非常に有効であること、在宅のサービスチームと連携がはかれれば患者の希望を叶えることも可能となるお話を事例を通してありました。

また、医療介護用SNSのMCS(Medical Care Station)は、情報を正確に効率的に共有でき(写真、動画、資料も共有できる)、多職種での情報共有に有効なツールであるとご紹介をいただきました。医師はケアマネジャーと基本的には連携したいと思っているが、介護保険のサービスについて分からない場合もあり、また、ケアマネジャーは患者・家族に一番近い存在であることも理解しているので積極的に提案をしてもよいのではないかというお話もいただきました。

 

第二部 グループワーク 

「連携のポイントについて」をテーマに、連携が上手くはかれた事例や連携をするにあたり工夫していることなど、それぞれの職種から意見を出し合いました。医療職と介護の立場では、考え方も必要とする情報も違うということ理解し、その上で、顔の見える関係を築くために相手先に出向いたり積極的に連絡をしていること、反対にどのタイミングで連絡するか、どのような情報が求められているかわからないという意見もありました。特に終末期にいらっしゃる利用者・患者の場合、刻々と変わっていく状態変化をMCSを利用することで情報共有が効率的にできタイムリーな対応につながるなどの意見もあがっていました。

今後も、患者・利用者の希望する場所での生活を支援するために、多職種で意見交換しながら協力していけたらと思います。

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