12月5日(木)
令和6年度 若松区在宅医療・介護従事者研修会を開催し、医療・介護従事者32名の方々にご参加いただきました。
テーマ
『在宅生活における リハビリ・栄養・口腔管理とその支援』
について
講師
医療法人 寿芳会 芳野病院
リハビリテーション部 言語療法科 科長 渡邉 智好 氏
診療技術部 栄養科 主任 甲斐田 容子 氏
にご講演いただきました。
参加者アンケートでは、全員が大変参考になった、参考になったと回答されました。また、
★とても具体的でわかりやすかった
★誤嚥・嚥下機能の低下への対応やアプローチについて考えるきっかけになった
★たんぱく質の摂り方、とろみ・つなぎのつけ方、ソフト食について勉強になった
等、多くの学びの声が寄せられました。
渡邉先生のご講演では、高齢者の特徴として低栄養状態の方や運動量が必要量達していない方が多いこと、高齢者の6~7割がオーラルフレイルであるというお話がありました。そのため、まずは栄養、運動、口腔それぞれの評価を行う必要があるということでした。
また、誤嚥性肺炎の初期症状と脱水を疑う症状では、共通点が多い点から、脱水予防のための専門職の関わり方をポイントを押さえて教えてくださいました。誤嚥性肺炎を見逃さないことが重要ですが、その評価の難しさもあるため、歯科やST等、より多職種で関わる必要性があると再認識しました。状態が悪化してから関わるとなれば、改善や関わりがとても難しいため、いかに元気なうちから栄養、リハビリ、口腔を考えるかが重要だと改めて学ぶ機会となりました。根拠を踏まえた具体的な視点や対応方法について学べたことで、より現場での支援に活かせると感じました。
甲斐田先生のご講演では、まず、BMIと総死亡リスクの報告書より、肥満よりも痩せによる死亡率の高さが報告されているというお話からスタートしました。
そして、必要量摂取できない方に対して、手軽にエネルギーやたんぱく質を摂れる具体的な方法を、とてもわかりやすいく教えていただきました。
また、高齢者の摂食嚥下については、チェック方法や食事形態等を詳しく学べました。特に、入院中はソフト食の対応であっても、施設ではソフト食がないことも多く、早めの情報共有や介入が必要とのことでした。また、施設により硬さの言い方が異なるため、情報共有の際は、統一した学会分類を使用することでより近い状態の食形態の提供につながることを知ることができました。在宅では、調理や準備する方にわかりやすい情報提供をすることで低栄養・誤嚥の予防につながるのだと改めて学ぶ機会となりました。
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今年度の診療報酬改定により、院内外でのリハビリー栄養管理―口腔管理の推進を中心とした連携が推進されています。在宅での食支援や連携の難しさはありますが、今回の研修会により、食支援への意識を高め、専門的な視点で患者・利用者と関わり、多職種連携することで、いつまでもお口から食べるための支援へとつながれば幸いです。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました🍀
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