令和7年11月13日(木)、第2回戸畑医療・介護従事者研修会を開催しました。
今回は2部構成で、第1部では戸畑総合病院 病院長 斎藤 和義先生をお迎えし、
「地域の皆で考えるHIV診療~HIV診療最前線と今後の問題点~」についてご講義いただきました。
HIV診療の進歩により、寿命は非感染者とほぼ変わらなくなりました。
感染経路や経過(病期)、先進の治療(薬剤)について正しく知識を得ることで、
在宅医療・療養の選択肢が広がればと説明がありました。
新たに、ウイルス量が検出限界以下に維持されることで、周囲の方への感染リスクは実質的にゼロと判定される
「U=U(Undetectable=Untransmittable)」 の考え方が紹介され、
治療を続けながら安心して生活するための重要な知識として共有されました。
第2部では、産業医科大学病院 HIVセンターコーディネーター看護師 田中 美佐子先生より、
「HIV陽性者・AIDS患者の対応・支援について」ご講義いただきました。
他の疾患同様に、寿命の延伸から「地域医療サービス」と連携・支援するケースが多くなり、在宅療養の事例のご紹介もありました。
また、支援する側の注意として「針刺し事故や血液暴露」などがあり、その場合は産業医科大学病院が予防内服等も含めて
相談が可能であることも併せて情報提供をいただきました。
研修後のアンケートで「皆さんの所属される機関で定期的にHIVやAIDSの研修会(勉強会)はありますか?」と質問したところ、
約87%の事業所が「していない」と回答が得られました。
こうした中、HIV/AIDS研修会の定期開催が重要であると改めて認識されます。
斎藤先生、田中先生、ご講演ありがとうございました。
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