9月11日(木)、戸畑けんわ病院 認知症看護認定看護師 伊藤修先生をお招きし、
『認知症の人との関係性を見つめ直す~支援の中で見失わないもの~』をテーマにご講演いただきました。
冒頭で、「認知症の方への支援について事前アンケートに寄せられた質問で“支援に対して拒否する場合の対応”や
“なかなか指示が通らなくて困っている”という内容が多かったが、それはいったいどういうことだろう・・・」
という語りから伊藤先生の講演が始まりました。
今回の講演は、認知症の基礎知識については勿論のこと“支援者側の関わり方”について考えさせられる内容でした。
医療における「倫理4原則」①自律尊重原則②善行原則③無危害原則④正義原則(公正原則)の視点から
認知症の方が阻害されやすい権利について理解を深め、
認知症の方と接するうえでのテクニックについて教えていただきました。
同じ空間にいても、「支援者」と「認知症」の方とでは見えている世界や、感じ方が異なります。
だからこそ、先ずは認知症の方がどのように考えているのか“意向”を丁寧に伺ったうえで
ケアを提供することが結果として“認知症の方との関係性の構築”に繋がるとお話いただきました。
座学の後は「Aさんのナラティブ:認知症の方の在宅看取り」についてグループワークを行いました。
この「事例・ワーク」もかなり手法を変え、認知症の方の看取り事例から人権・尊厳・倫理を考えて“これはおかしい”という気づきや「どこに違和感があるか」について参加者同士で意見を出し合うというものでした。
各職種の立場からの着眼点を共有することで、多くの学びや気づきをいただいた研修会となりました。
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