12月16日(火)19:00~20:30
令和7年度 第1回若松区多職種連携研修会を開催しました。
今回は、
「一緒に考えてみませんか
~急変時でも本人の意思を尊重するために支援者ができること~」
をテーマに、若松区でご活躍中の多職種の皆様が、一堂に会し意見交換会を行いました。
ACP(Advance Care Planning:人生会議)の認知度が高まりつつあるものの、人生の最終段階において、
『もしもの時は、蘇生処置を希望せず自然な形で自宅で最期を迎える』
と本人、家族、医療・介護従事者間で話し合いの場を持ち決めていても・・・いざ急変した際に、ご家族のご意向が変わったり、状況を受け入れられなかったりして救急車を呼んでしまう。その結果、本人の望んでいない蘇生処置を施されてしまっているという現実があります。
研修会の導入部分では、入退院や急変等の状態像変化のイメージについてや、急変時の場面分け、実際に困った場面等のご紹介をして、参加者の皆さまに場面を想像していただくことから始まりました。


続いて、患者や利用者、そのご家族と関わる際に、急変時でも本人の意思を尊重するためにという視点から、
まずは普段の関わりの中での「困りごとのあるある」をグループで共有していただきました。
そして、各グループより発表していただき、参加者全員で学びを共有しました。
【困りごと・うまくいかなかったケース】を一部ご紹介
〇ACPのタイミングや話し方
〇非がんの方へのACPの難しさ
〇本人と家族の意見が異なる場合の対応
〇認知症の方の対応
等の課題が挙げられました。
そして、急変場面においても、本人の意思を尊重する上で、
「専門職として取り組んでいること」や「自分だったら何ができるか」
等を意見交換しました。
【意見の一部】
〇「見える化(どんな時に搬送するのか前もって文章化)」し記録を残す
〇ご家族に説明し関係者で共有する。
〇日頃より多職種の意見を聞き信頼関係を築く。
〇本人、家族へいかに伝えられるか、困らないように先読み、予測し対応していく
等のご意見やポイントをお話してくださいました。
研修会後のアンケートでは、
全員が「大変参考になった」または、「参考になった」と回答されました。
また、「本人の意向と家族の意向を傾聴し、想いをくみ取る事が重要で、家族間の意向の統一を早めに決めておく事も大切である事がよく理解できた。」
「看取りの時、それぞれの専門職で持っている本人の元気だった時の姿を共有することで、個別性のあるケアを提供ができる。」
等の意見をいただきました。
職種や立場、事業所の種別により、考え方や取り組みは様々です。患者や利用者、ご家族の意思を尊重したいからこそ困っていることを多職種で顔を合わせて共有し、色々な立場の方の意見を聞き、支援する際のヒントを少しでも得たことで、今後の支援につなげていただければ幸いです。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました🌈
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