令和8年度 戸畑区婦人会中央婦人学級を開催しました(10月8日)

  • 現在、「耳が聞こえにくい」と自覚している人は65~74歳では16%(6人に1人)

75歳以上になると33・6%の人が感じており、詳しい検査を受けた場合“軽度以上の難聴”と診断される人は後期高齢者では

70%以上に上ると言われています。

 

今回、戸畑区婦人会様より「高齢者が抱える耳鼻科の疾患について」講演のご要望があり、

「聞こえないを、ほっとかない」をテーマに、

一枝クリニック院長 江島 正義先生にお話しいただきました。

高齢者の一番多い難聴の原因は「加齢性難聴」で、その症状は耳鳴りから始まることもあり、お薬では治りません。

「聞こえない」を放っておくことで、コミュニケーションがうまく取れなくなり、人との交流で誤解を生む、疎外感、人が集まる

ところを避けることで引きこもり、社会的孤立状態を生むこともあります。

さらには被害妄想から鬱症状を引き起こすなど、聴力は社会性にとても大きな影響を及ぼします。

また、認知症の発症原因の8%は「難聴」が起因するというデータもあるそうです。

そこで、聞こえにくさへの対応として、補聴器の装用について詳しく教えていただきました。

まず補聴器で聞こえを補うためには、「本人の取り組む意欲」が一番大切です。

補聴器を効果的に使用するためには、毎日の終日連続使用が基本ですが、これまで気にならなかった生活音まで聞こえるように

なると”雑音”と感じて装用を中断したり、人と話す時だけ”部分使い”する方も多く、効果を十分に発揮できません。

補聴器は、装用後も専門家による調整や聞き取りの「トレーニング」を続けることも大切な治療の一環なので、やはり本人の

「やる気」は重要ポイントです!

補聴器を装用し始めるタイミングについては、「まだ聞こえるから大丈夫」と思わず、聞こえにくさを感じたら早めに受診し、

「聞こえる」「聞き取る」力が残っているうちから適切に対処していくことが大切だと教えていただきました。

もっと気軽に、耳鼻科に相談し、『聞こえないを、ほっとかない』ことが大切です!!

婦人会の皆さまもご自身やご家族のことと重ね合わせながら先生の言葉に熱心に耳を傾けておられ、大変有意義な時間となりました。

江島先生、ご講演いただきありがとうございました。