【若松】令和8年度第1回若松区在宅医療・介護従事者研修会を開催しました!

7月9日(木)に

🔍気づきから始まるACP(人生会議)

~日常の対話から本人の価値観を引き出す意思決定支援の実践~

というテーマのもと、

本研修は、ACPの理解を深めるとともに、日常のコミュニケーションの中でACPを意識して本人の価値観に気づく視点、対話の実践を学ぶことを目的として開催しました。

 

第1部は、コールメディカルクリニック 院長の大垣拓郎先生より

「こうありたい。」その想いを叶えるために をテーマに

ACPの基本や進め方、多職種連携等についてご講演いただきました。

ACPというと「改まった会議」をイメージする方も少なくありません。大垣先生はまず、誤解されやすいACPADDNARの違いについて、そして、ACPを進める上でのポイントを分かりやすく説明してくださいました。

また、救急医として、在宅医としての実例のご紹介をしてくださり、延命をしたその先の経過をきちんと知ってもらうことが大事であると改めて考える機会となりました。

特に印象的だったのは、延命しないことは、「治療放棄ではないこと」、「患者さんを思ってこその優しさ・温かさ」でもあるという先生の言葉です。これは、決断を迫られるご家族の気持ちに寄り添う視点として、私たちの心に深く響きました。

さらに、ACPは多くの人が集まっての本格的な話し合いでなくても…

日頃の何気ない一言にACPのヒントがある日頃の会話が積み重なってACPになると強調されました。この視点は、今までACPを難しく捉えていた私たちにとって大きな気づきとなり、日常の対話から実践してみようと思うきっかけになりました。

 

 

第2部は、門司区の医療法人 新田医院 看護師の川上理恵氏より

「ACPの対話と関わり、実践」についてエンドオブライフ・ケア援助士の立場からご講演いただきました。事例紹介や参加者への問いかけを交えながら進められ、参加者が一緒に考えながら学びを深める時間となりました。

日頃、ACPの対話をどのように進めていったらよいのか悩む場面は少なくありません。患者と看護師の会話例(旅行の思い出話を展開し最期に食べたいものを聴く流れ)等、具体的なコミュニケーションの実例を紹介してくださいました。また、時間の経過と共に患者さんの訴えが真逆に変わることもある一方で、その背景となる理由は同じであることを示されました。だからこそ、その想いの理由を知ることが重要であるという理解につながりました。

さらに、患者や利用者にとって分かってくれる人になるための聴き方として、アドバイスをしようとしなくてよい、反復と沈黙が大事という対話のポイントを学びました。

そして、日常会話から本人が大切にしていることにいかに気づくか、その気づきを少しずつでも家族へ伝えておくことが、家族が本人のACPを考えるきっかけとして大事であるというACPの視点を再確認する機会となりました。

 

 

〇第3部は、座談会形式で日頃のACPの困りごとや悩みについて、意見交換しました。

参加者を2グループにわけ、講師にもそれぞれのグループに入っていただきました。

短時間ではありましたが、日頃のちょっとした疑問や悩みを共有する時間となり、参加者からは「他職種の意見や他施設の話を聞けて参考になった」「悩んでいたことが共有できた」等の声が寄せられました。所属する事業所の垣根を越えてコミュニケーションをとることで有意義な時間となりました。

最後に、講師の先生方より明日からできるワンポイントアドバイスをしていていただき研修会を締めくくりました。

 

アンケートでは、ACPを難しく捉えていたが日常の会話から実践できそうと思ったという回答が65%を占めました。

また、「ACPは、みんなで集まって会議することではなく、日常の話から少しずつ本人の意思を聴いていくことだと聞き、今後実践していけそうです」という意見をはじめ、多くの前向きな声が寄せられました。

さらに、

〇今回の学びを職場でも共有したい

ACPの対話に対する心理的ハードルが下がった

ACPの話題を切り出すイメージが持てた

等の回答が得られたことで、今後の現場での実践に期待が膨らむ結果となりました。

今回、ACPは日常の会話から本人の大切にしていることをキャッチすることが大事であると学ぶことができ、ACPに関わる私たち支援者にとって大きな一歩となりました。

 

ご講演いただきました先生方、ご参加くださいました皆様、ありがとうございました🌈

 

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