【戸畑】令和3年度 第2回多職種連携研修会を開催しました

体験型研修会の第3弾を、8月18日(水)と8月25日(水)に開催しました。

今回は、戸畑リハビリテーション病院緩和ケア病棟理学療法士、もしバナマイスター久保貴照先生をお迎えし、『もしバナゲームを体験しよう』をテーマにご講演頂きました。

①もしバナゲームを知る ②ACPを知る ③もしバナゲームを体験しよう、の3段階で講義・実習が進められ、先生のお話で印象に残ったのは「自分が最期に希望する栄養法は何ですか?」「ではあなたのご家族のために最期にどんな栄養法を選択しますか?」という問いでした。参加者の半数が、「家族」のための選択を悩んでいる様でした。‟終末期における7割の方は、意思決定不可能な状態となる” ‟代理意思決定など、本人に代わって意思を決定するのは難しくストレスがかかるもの”だという事を知り、ACPの重要性を改めて知ることができました。

参加者アンケートでは「とても役に立った」と全員の方から回答があり、「人それぞれの価値観が分かった」「自分の本当に思っていた選択に驚いた」「家族とやってみたい」「縁起でもない話を、もっと身近に。気軽に真面目に話し合えたらいいと思った」などたくさんの感想が寄せられました。

先生から最後に、ロンドンブーツ1号2号田村淳さんのお母様のACPについてお話がありました。昨年癌で亡くなったお母様は元看護師で、淳さんが20歳になったと同時に、「いずれ迎える自分の最期」の希望を20年以上に渡って伝え続けていたそうです。自分の家族と、このようなやりとりができれば・・・わかっていても難しいこのハードルを、「もしバナゲーム」が役に立ってくれることを願います。