【戸畑】第3回戸畑医療・介護従事者研修会を開催しました

11月24日(水)・12月1日(水)に体験型研修会の第5弾を開催し、糖尿病看護認定看護師の坂崎香織先生に「高齢者のフットケア」についてご講義頂きました。

フットケア・爪切りは「どこまでやっていいのか」という判断が重要で、足病変がある場合は関わる職種によって介入するポイントも違ってくると仰いました。私たちにできることは日頃からの『予防ケア』で、動脈触知や体温・皮膚の観察、適切な道具で正しい処置を行うことが大切だと学びました。

講師の実演では、まずシャボンラッピングという足浴法を紹介されました。時間の関係上、シャボン作りや足浴体験は出来ませんでしたが、寝たきりや汚れの酷い場合に有効であることを知りました。11/24は白癬爪、12/1は巻き爪のモデルさんに来ていただき、それぞれ講師に切るコツを教わりながら実演を見学しました。爪切りやニッパー等道具の選び方、持ち方、爪切り時の実施者の体制など、注意する点がたくさんありました。

最後に参加者がそれぞれ2人組となり、相互実習したのですが、先生のようにはいかず「他人に爪を切られることは恐ろしいね」という感想も聞かれました。実際、足の爪は皆さん深爪している傾向にあり、白い部分を全て切るのではなく、指の腹を基準に切るコツを習得しました。

研修後アンケートでは、参加者全員から「大変役に立った」とご回答頂き、「爪切りやニッパーの使い方、爪の正しい切り方が良く分かり、仕事にも活かせそうだ」と大変好評でした。足の爪の切り方ひとつでADLを左右することもあります。皆さんも今一度、足の爪と向き合ってみてはいかがでしょうか。