令和4年2月24日に令和3年度第1回八幡医療・介護従事者研修会を開催致しました。
「私たちの協働~医療と介護の連携を支えるもの~」
講師:広島文化学園大学 看護学部看護学科 大塚文先生
今回も会場+Zoomのハイブリット形式の研修会となりました。
※前半、マイクの音量調節ができず、お聞き苦しかったことを心よりお詫び申し上げます。
次回以降の研修ではこのようなことがないよう気をつけます。
ご講演では、まずソーシャルワークの基本的な考え方からはじまり、多職種連携の構造・機能のお話をして頂きました。
医療ソーシャルワーカーの生みの親であるキャボット医師の
「患者は病院では患者と呼ばれるが、入院しても生活は継続しており、様々な役割をもつ生活者である」
という言葉は、多職種で協働していく私たちにとって大切にしたい視点だと改めて感じました。
次に、医療・福祉の倫理要綱と患者さま・利用者さまの自己決定についてお話して頂きました。
日々の臨床現場は目まぐるしく、倫理要綱についてじっくりと考える余裕がないこともあります。
しかし、私たち医療・介護従事者が何を拠り所として仕事をしていくのか、今一度立ち止まって考えるきっかけとなりました。
自己決定については、倫理的ジレンマを含めた事例を交えてお話して頂きました。
その中でも特に、自己決定困難で身寄りの無い人に対する支援について詳しくお話して頂きました。
ご参加して下さった皆様も、患者さまや利用者さまとジレンマと向き合いながら日々接しているということが事後アンケートからも伝わってきました。
※【ご参考】研修で紹介された事例集です
→身寄りのない患者さんを支援するために~よくある悩みへのヒント~(福岡県医療ソーシャルワーカー協会)
今回は、医療・介護連携の現場で拠り所となる根っこのお話しを聞くことができました。
そして医療ソーシャルワーカーとして30年以上ご活躍されてきた大塚先生が、それをずっと大切に実践されてきたことが伝わる研修会でした。
大塚先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
アンケート結果→令和3年度第1回医療・介護従事者研修会アンケート